Diamond/ダイヤモンド

鉱物種ダイヤモンド(金剛石)
化学組成C
屈折率2.417
モース硬度10
結晶系等軸晶系
晶癖正八面体、立方体
比重3.52
光沢金剛
劈開強い
主な産地ボツワナ、ロシア、南アフリカ、カナダ、アンゴラ、ナミビア、オーストラリア、コンゴ等

ダイヤモンドはなぜ価値が高いのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?実はダイヤモンドといってもグレードによって価値は異なるのです。

ダイヤモンドの価値が高い理由やグレードについて詳しく知ることで、買取に出す時や購入する時の参考になるのではないでしょうか。今回はダイヤモンドの価値が高い理由と、価値を決める4Cについて分かりやすくご紹介します。

目次

【ダイヤモンドの産地】

ダイヤモンドが最初に見つかったのはインドです。その後、ブラジル→南アフリカ→ロシア→オーストラリア→カナダの順に発見されています。

【ダイヤモンドの特徴】

ダイヤモンドが輝く理由は、石の屈折率が高いことと適切な角度でパビリオンがカットされていることです。ちなみにダイヤモンドの屈折率は2.42であり、これは他の宝石に比べても高い数値です。

また、ダイヤモンドのモース硬度は10であり、これは物質の中で最も硬いと言われています。しかし、ダイヤモンドの八面体の結晶面に並行に力を加えると、比較的小さな力で石が割れてしまいます。これは劈開という性質です。ダイヤモンドに限らず宝石に対しては衝撃を与えないように気をつけなければなりません。

【ダイヤモンドはなぜ価値があるの?ダイヤモンドが高い理由とは】

ダイヤモンドといえば価値の高い宝石の王道というイメージがありますよね。そんな世界中から愛されるダイヤモンド、なぜ価値が高いのでしょうか?

希少価値が高い

ダイヤモンドの価値が高い理由の一つに、希少価値が高いということが挙げられます。

ダイヤモンドは年間の生産量は25トンにも及ぶので希少性が高いと聞いて不思議に思う方もいるかもしれませんが、その中には工業用のダイヤモンドもありますし、ジュエリー用としてグレードの高いダイヤモンドはわずかなのです。

そのため、グレードの高いダイヤモンドは希少性が高いと言われているのです。

加工するのに時間がかかる

ダイヤモンドは宝石の中でも、最も硬いと言われています。そのため加工するのに時間と手間がかかるのです。

特殊な加工技術が必要ですし、どのようなカットにするかによって価値も異なるのです。職人技とも言える加工技術が必要なので、誰でもカットできるわけでもないのでダイヤモンドの価値は高いのです。

【ダイヤモンドの価値を決める4Cは何?価格を決める基準になる!】

ダイヤモンドの価値を決める4Cは、カラット、カラー、クラリティー、カットの4つの基準で決まります。ダイヤモンドの品質を知るための重要な基準になるのでぜひ知っておきましょう。

カラット

ダイヤモンドの価値を決めるのはまずはカラットです。カラットとは重量のことを指しており、1カラットは0.2gです。

ダイヤモンドを買取に出す場合はカラットが大きければ大きいほど買取価格は高く、カラットが小さいものでもグレードの高いダイヤモンドであれば高値で買い取ってもらえます。

クラリティー

透明度のことを言います。ダイヤモンドに傷がないか、透明度が高いかの基準です。クラリティーが高いダイヤモンドほど価値があります。

  • FL/IF:石の内部無欠点
  • VVS1/2:10倍拡大で発見困難な包有物
  • VS1/2:10倍拡大で発見がやや困難な包有物
  • SI1/2:10倍拡大で発見が容易な包有物 肉眼では困難
  • I1/2/3:肉眼で容易に発見できる包有物

カラー

ダイヤモンドの価値を決めるカラーとは、ダイヤモンドの色です。カラースケールはDからZまでであり、無色透明なほどダイヤモンドの価値が高く、Fカラー以上だと無色透明と言われております。

  • DEF:無色
  • GHIJ:ほぼ無色
  • KLM:わずかな黄色味
  • N~R:非常に薄い黄色
  • S~Z:薄い黄色
  • Z以降:ファンシーカラー

カット

カットはその名の通りダイヤモンドのカットのことです。職人がカットをするのですが、どのようにカットするかによってダイヤモンドの良さが変わります。

そのためダイヤモンドの美しさを最大限引き出せているかどうかで価値は変わり、ダイヤモンドのカットは下記の5段階評価がされています。

Excellent>Very Good>Good>Fair>Poor

 【ダイヤモンドの買取価格は大きさやメーカーによっても変わる!】

ダイヤモンドの価値は4Cはもちろんのこと、買取価格は宝石の大きさや購入したジュエリーショップによって価格は変わるのです。それでは詳しくご紹介します。

ダイヤモンドの大きさと要素

ダイヤモンドの買取価格は、ダイヤモンドの大きさと要素で異なります。ダイヤモンドを買取に出す際は、大きいほど高値で買い取ってくれやすくなりますし、要素が良いほど(4C)買取価格も上がります。

そのため、古いダイヤモンドであっても品質が良いと購入した時の価格よりも高値で買い取ってもらえることもあり、希少価値が高く世界中で愛される品質の良いダイヤモンドを購入し、ダイヤモンド投資をされている方も増えているのです。

大手ジュエリーメーカーのダイヤモンド

ダイヤモンドを買取に出す時、大きさや4Cも重要ですが大手のジュエリーショップで購入したものだと、高値で買取してもらえることが多いです。

ダイヤモンドの買取価格の高いジュエリーメーカーは、

  • ハリーウィンストン
  • ティファニー
  • ブルガリ
  • ピアジェ
  • カルティエ

などです。やはり大手のジュエリーショップのダイヤモンドですと、品質も確かですし高値で取引できる確率が上がります。特にクラリティに優れたダイヤモンドが多いと言われています。

【合成ダイヤモンドと類似石】

安価なグラファイトからダイヤモンドの合成に成功したのはアメリカのGE社です。当初は工業用として使用されましたが、その後技術の進歩により宝石用としても製造されており、特に中国は国を挙げて合成ダイヤモンドの製造に取り組んでおり、日本にも数多く持ち込まれています。

また、キュービックジルコニアをはじめとした類似石も持ち込まれることがありますが、それらの類似石とダイヤモンドの大きな違いは熱伝導性にあります。ダイヤモンドは熱伝導性が非常に高く、熱の伝えやすさは銀の約5倍といわれています。この点に着目し、ダイヤモンドテスターなどの鑑別機器を使用してダイヤモンドと類似石を見分けることができます。また、ダイヤモンドは息を吹きかけるとすぐにくもりが取れます。これもダイヤモンドの特徴の一つです。

【ダイヤモンドの鑑定書】

「鑑定書」とは、ダイヤモンドに限って発行されるものです。その他の宝石については「鑑別書」となります。また、鑑定書の発行機関によって鑑定書の評価や信憑性・信頼性が分かれますので、鑑定書であれば何でもいいというわけではありません。鑑定書には主に4Cについての記載がありますが、それ以外に蛍光性や発行者の名称・所在地、当該宝石の写真などの記載もあります。但しダイヤモンドの産地や価格、品質的評価についての記載はありません。

【まとめ】

ダイヤモンドの価値が高い理由と、価値を決める4Cについてご紹介しました。

  • ダイヤモンドの価値が高い理由は希少価値が高いから
  • ダイヤモンドは最も硬い宝石で、加工に手間と技術が必要
  • ダイヤモンドの価値を決める4Cはカラット、カラー、クラリティー、カットの4つの基準がある
  • ダイヤモンドを買取に出すなら大きさと4Cがとても重要
  • 大手ジュエリーショップのものは品質も確かで買取価格も高値になる

ダイヤモンドは世界中で人気がある宝石ですし、女性なら誰もが憧れる輝きを放っています。年代を問わず身に付けることができるダイヤモンドの価値は、とても高いということがわかりましたね。

もしご自宅に大手ジュエリーショップのダイヤモンドが眠っているなら、買取に出すことを検討してもいいのではないでしょうか。

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