ジュエリーデザインの基礎知識

貴金属・宝石の素材価値のみでジュエリーを評価する時代から、デザイン・技術の価値を重視する時代へとジュエリー業界は大きく動いています。

ジュエリーの主な目的は身に着けて楽しむことにあり、それにより他人から高い評価を受けるという精神的満足感にジュエリーの価値があると言われます。この精神的満足感を高めるための重要な要素が、ジュエリーデザインという人間の創造的営みであると言われます。ジュエリーに対する消費者の価値観が変わり、個性化、多様化する消費者が増えるにあたって今後ともジュエリー・デザインという領域はますます重要視されていくものと見られます。

目次

ジュエリーの商品開発プロセス

流れ 検討内容
1 マーケット情報の収集 ・デザイン/ファッション情報の分析
・景気動向の分析
・競争店の傾向
2 商品化の具体的検討 ・商品ライン
・価格、素材(石、地金)
・数量
3 デザイン企画 ・デザイン依頼
・ラフ検討
・地金の重量、石留めの方法
・デザインのディティール
・清書
4 製作企画 ・外注先検討
・技能レベルの検討
5 原型検討 ・イメージ検討
・修正検討
6 製品化 ・納期
・付き目

リングの呼称

  • ピンキーリング:小指に着けるリング
  • インデックスリング:人差し指に着けるリング
  • サムリング:親指に着けるリング
  • トウリング:足の指に着けるリング
  • エンゲージリング:婚約指輪。オーストリアのマキシミリアン大公が初めて贈ったと言われている。葬儀の際は外した方がいい
  • エタニティリング:記念日に夫から妻へ贈られるリング。リングの全周に同サイズ、同カットの宝石を留めている
  • ポージーリング:詩やモットーなど愛の言葉を刻んだリング
  • シグネットリング:印章指輪・印台指輪と呼ばれ、印台のような形状の重量感あるリング
  • リガードリング:二人だけにしかわからない言葉の頭文字を刻んだリング
  • 3連リング:ジャン・コクトーがカルティエ社に自分でデザインして注文したのが始まりといわれている
  • チャームリング:魔除けやお守りを意味し、さがる飾り付きのリング

ネックレスの呼称

  • アズキ:チェーンの基本形。ケーブルチェーン。
  • 喜平:アズキを90度ひねったもの。カーブチェーン。
  • ベネチアン:箱が連なったようなチェーン。ボックスチェーン。
  • 切子チェーン:棒状のコマをカットして繋いだもの。カットものと呼ばれる

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