Sapphire/サファイア

鉱物種コランダム(鋼玉)
化学組成Al2O3
屈折率1.762-1.770
モース硬度9
結晶系六方晶系/三方晶系
晶癖錐状、樽のような柱状
比重4.00
光沢ガラス
劈開なし
現象アステリズム、カラーチェンジ
主な産地ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、インド、オーストラリア

「自宅にサファイアのリングを持っているけれど、型が古いので売りたい」と思う方は多いのではないでしょうか。ところが、天然石のサファイアによく似た色石があります。

サファイアの評価ポイントを知っておくと、買取を依頼する前の豆知識としてはちょうどいいかもしれません。

買取にはタイミングがあります。売却のチャンスを逃さないようにしっかりとしたサファイアの知識を持っておきましょう!

目次

【サファイアの4つの産地と品質の違い】

サファイアは産地により品質が異なります。

◆カシミール

カシミールはインドとパキスタンの国境付近の地域です。ここで採掘されるサファイアはコーンフラワーブルーと称され、矢車菊の花の青色をした最高級の色合いであると言われています。市場価値は非常に高価です。

◆ミャンマー

ミャンマーの中のモゴック鉱区から採掘されるサファイアはロイヤルブルーといわれる深みのかかった青色で、カシミール産のものと並んで最高級品質であると言われています。

◆スリランカ

スリランカ産のサファイアは世界的に最も多く流通しており高評価を受けています。最高品はカワセミのブルーと呼ばれ、カシミール産のサファイアに劣らない品質をしています。また、スリランカ産のサファイアのうち、無職から淡色のサファイアの原石は「ギウダ」と呼ばれます。

◆オーストラリア

クイーンズランド州のアナキー地方で採掘されます。鉄分が多く含まれているため透明度が高くなく黒ずんでおり、インクブルーと呼ばれます。

【6通りのサファイアのカラー】

そもそも「サファイア」とは宝石名であり、鉱物名は「コランダム」といいます。その中で、赤いコランダムは宝石名「ルビー」です。赤以外の宝石を「サファイア」と呼ばれています。つまりルビーとサファイアは同じ鉱物であり、取り込まれた不純物元素の性質により様々な色に変化します。サファイアの代表的な色は青色ですが、青色以外の色のサファイアも存在します。

◆ブルーサファイア

青の色味が濃くなればなるほど評価が高くなります。ただし、色が濃くても透明感がなければ高い評価は受けません。オーストラリア産やタイ産のサファイアのような透明感がなく黒ずんだサファイアは評価が下がります。

◆イエローサファイア

不純物と鉄分の濃度により、色味に幅が出ます。イエローサファイアよりもさらに黄金色に輝くゴールデンサファイアもあります。

◆ピンクサファイア

コランダムに含まれるクロムの濃度が高くなればルビーとなり、低ければピンクサファイアとなります。赤紫が濃厚な「ショッキングピンク」の色合いが人気です。

◆オレンジサファイア

ファッション性が評価され人気がありますが、大量に採掘されることが少ない為、希少価値が高いです。

◆ホワイトサファイア

無色透明のサファイアです。元々コランダムは無色透明であるため、もっとも純粋な色であるともいます。ただし需要は低く、ジュエリーの脇石として扱われます。

◆パパラチアサファイア

ピンクとオレンジの中間色で、サーモンのような色味をしています。徽章であり評価が高いのですが、拡散加熱処理された石もあるため注意が必要です。

【サファイアと間違えやすい類似石4種】

サファイアによく似た宝石はいくつかあります。決して「青い宝石=サファイア」というわけではありません。

◆タンザナイト

青のゾイサイトをタンザナイトと呼びます。

◆ブルートルマリン

トルマリンは最も多くのカラーバリエーションを持つ宝石であると言われています。

◆アイオライト

ジュエリー向けの石ではありません。

◆スピネル

サファイアと同じ鉱床から採掘されることも多く、ルビーやサファイアに間違えられやすいです。コバルトを含むと青くなります。

【天然サファイアと合成サファイアを見極めるポイント3点】

天然のサファイアもあれば合成のサファイアも存在します。どのようなところに着目すればいいのでしょうか。

◆内包物の有無

シルクインクルージョンや液体インクルージョンといった内包物が含まれているのは、天然石である証拠でもあります。

◆気泡の有無

気泡は天然石には存在しません。気泡が認められた場合は、その石は合成石である可能性が非常に高いといえます。

◆蛍光性の有無

紫外線ライトを当てても蛍光性が認められない場合、天然石である可能性が高いです。ただし、長波紫外線ライトを当てて蛍光性が認められるものの、天然の内包物が確認出来る場合は非常に品質のよりブルーサファイアである可能性があります。その他、蛍光性が認められるものの天然の内包物が認められない場合は合成石またはガラスである可能性があります。

【サファイアに対する改善処理】

サファイア又はルビーに関しては、色調を整える目的で加熱処理が行われることが一般的になっています。加熱することにより本来その石が持っている色の美しさを引き出すことの助けになり、また、スターサファイアと呼ばれる石についても人工的にアステアリズムを引き出すことができます。また、色を濃く見せるためにクラックに着色オイルを含侵させる含侵処理を行うこともあります。

これらの改善効果には経年劣化の心配がない為、世界中で容認されている処理方法であると言えます。

【まとめ】

まずはサファイアか他の石か、そして天然石か合成石かによって評価が分かれます。

サファイアは色味や状態によっては高値がつくこともあるので、使わずに眠らせておくのはもったいないですね。売却を検討するのであれば、ジュエリーに強い買取店へ問い合わせてみましょう!

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