鉱物種 | オパール(蛋白石) |
化学組成 | SiO2 nH2O |
屈折率 | 1.450 |
モース硬度 | 5-61/2 |
結晶系 | 非晶質 |
晶癖 | 塊状 |
比重 | 2.15 |
光沢 | ガラス-樹脂 |
劈開 | なし |
現象 | プレイオブカラー |
主な産地 | オーストラリア、メキシコ、アメリカ |
「昔好きだった」「形見分けでいただいた」などオパールのジュエリーを持っているけれど、使っていないということがありますよね。そんなときはオパールを買取に出してみましょう!
オパールを買取専門店に出す前に、評価されるポイントを知っておきましょう。また、アクセサリーの状態によっては売れないかもと思っていても実は価格がつくこともあります。
オパールを高く買取してもらうには、売り方にコツがあります。今の状態で少しでも高く買い取ってもらいましょう!
【オパールを買取に出す際に評価されるポイント3つとは?】
オパールを買取専門店に持っていくと、鑑定士が価値をつけてくれますが、どんなところが評価されるのでしょうか。ご自分でチェックできるポイントがありますよ。
オパールの種類と遊色効果
オパールは虹のような色が現れる「遊色効果」があり、色のパターン・割合・強度・範囲が評価されます。オパールを買取に出した場合は下記の6種類のいずれかに分類されます。
◆ブラックオパール
オーストラリア産を代表するオパールであり、一番価値が高い。ベースが黒でその中に虹色に輝く部分があります。
◆ホワイトオパール
ベースは白でその中に虹色に輝く部分があります。
◆ウォーターオパール(クリスタルオパール)
透明で虹色に輝く部分が強いもの。地色はほぼ無色透明です。
◆ファイアオパール
ベースは黄色・オレンジ・レッドで、メキシコ産であるためメキシカンオパールとも呼ばれます。
◆ボルダーオパール
茶色い褐鉄鉱の母岩の上に遊色層の現れたものです。
◆コモンオパール
遊色効果を示さないオパールです。大部分がペルーで産出され、ブルーオパールやゼリーオパールなど様々な色味があります。ブルーオパールはクリーミーな発色が特徴ではありますが、全体的にコモンオパールは遊色効果のあるプレシャスオパールに比べて値が付きにくいと言えます。
オパールのカラーの評価
最も評価の高いカラーは、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順番で、一つの石に評価の高い色が何種類も含まれているほど評価が高くなります。
オパールの透明度はどうか
オパールの透明度は、透明・不透明・亜透明・半透明・亜半透明のうちどれに当てはまるかを判断されます。オパールの種類によっても透明度の評価が異なり、ウォーターオパールでは透明度が高いものが、ブラックオパールでは不透明の方が買取価格が高いことがあります。
オパールの魅力は遊色部分なので、どの透明度だと一番キレイに虹色に輝いてみえるかというのが判断基準になります。
オパールのカットの仕方でも評価が変わる
オパールの原石の形を整えたり、遊色効果を発揮させるために、宝石職人がカットをします。上質なオパールのカット方法は次のような特徴があります。
- 通常はカボションカットといわれるドーム型
- 遊色効果がキレイにでるようなカット
- 左右対称になるようなカット
【こんなオパールは買取してもらえる?合成石を見分ける方法も】
少し壊れているから売れないだろうと諦めてしまうのはもったいないです。また、「オパールを買取に出したら評価が低くてがっかり」ということを防ぐために見分け方を知っておきましょう。
アクセサリー部分に問題がある
アクセサリーにオパールがついているものを買取に出そうとしたら、次のようなことになっていたということがありますよね。
- 指輪の台座が壊れている
- ネックレスのチェーンが切れている
- ルース(石のみ)になっている
- アクセサリーのデザイン自体が古い
こんな場合でも、買取専門店によっては値がつくことがあるので、一度相談してみましょう。
オパールに欠けやヒビ(カン)がある
オパールは乾燥しやすく熱に弱く、また、衝撃にも弱い為、欠けやヒビが入ってしまうことがあります。一度オパールにひびが入った場合、割れるまで進行が止まりません。それ故、ひびの入ったオパールは大幅に価値が下がります。
オパールを保管する際は乾燥を避け、湿度が十分に保たれた環境で保管をしなければなりません。
宝石としての価値がない色石を見分けるには
オパールは人気の高い宝石で、残念ながら人工石・合成石・模造石が出回っているのも事実です。買取専門店に査定に行く前に次の点をチェックしてみましょう。
- 軽すぎる(材料がプラスチックの可能性あり)
- 蛍光性がない(人工のブラックオパールの可能性あり)
- 曇りがみられる(鉱物を張り合わせている可能性あり)
※2つの素材を貼り合わせた石をダブレット、3つの素材を貼り合わせた石をトリプレットといいます。トップに天然石、ベースに合成石やガラスを配置して貼り合わせるケースが多いです。
【オパールを高く買取してほしい!見極めのコツや売り方とは】
「オパールをいつかは買取にだそう」と思っている方は、ひび割れしないように乾燥に気をつけて日頃から湿度が保たれた環境にて保管しておくことが大切です。そのほかに、気を付けておくと高値で売ることができる条件がありますよ。
売る時期と業者の見極めが重要
オパールの買取に限りませんが、モノには需要があると高く売れます。ですので、世間一般ではオパールに需要があるのかどうかを見極める必要があります。オークションサイトでの値段や買取専門店の買取実績をみて、今が売り時かを見極めましょう。
買取業者によっては信頼できるところとそうではないところがあります。できるだけ高く・適正価格で買い取ってほしいですね。買取業者をみつけるときは次のことに注意しましょう。
- 宝石の鑑定ができる鑑定士がいるか
- 宝石に関する正しい知識を持っているか
- 説明が丁寧か
宝石を買取にだすのは初めてという方は、いくつかの店舗で見積もりを出してもらうと安心ですよ。
大事にとっておきたいアイテムがある
もう使わないオパールでも、買取のときに次のものがあると値が落ちずに売ることができるので、捨てずに保管しておきましょう。
- 保管箱
- 鑑別書
- 販売店発行の保証書
これらのものは、傷んでいても大丈夫です。鑑別書があることにより、買取価格に加味されることもあります。
【まとめ】
家に眠っているオパールのジュエリーを買取にだすときは、なるべく高値がついてほしいと思いますよね。オパールの評価ポイントは、種類・カラー(遊色効果)・透明度・カット方法です。
オパールを高値で買取してもらうために、熱や乾燥、衝撃からオパールを守り、常に湿度が保たれた環境にて保管する必要があります。また、宝石の鑑定の実績、信頼のある業者を探しましょう。付属品がある場合は一緒に持っていってくださいね。