営業時間 10:00〜17:00(定休日:土日祝)
金かどうかを自宅で見分けられる?磁石判定の注意点

「この指輪、本物の金なの?」
「磁石に付かなければ金だと聞いたけれど本当?」
「刻印がない金色のアクセサリーを自宅で確認したい」
古いジュエリーや遺品整理で見つかったアクセサリーなど、素材が分からない品物を自宅で確認したいという方は少なくありません。
その際によく知られている方法のひとつが、磁石を使った確認方法です。
結論からいうと、金は通常、鉄のように磁石へ強く引き付けられる金属ではありません。
しかし、磁石に付かないからといって、その品物が金であるとは判断できません。
銅や銀など、金以外にも磁石へほとんど反応しない金属は多数あるためです。
この記事では、磁石を使った金の確認方法がどこまで役立つのか、自宅で判定するときの注意点、買取店ではどのように素材を確認するのかを解説します。
結論|磁石だけでは金かどうかを判定できない
金は通常、磁石へ強く引き付けられません。
そのため、金色のアクセサリーが磁石へ強く反応した場合には、「少なくとも全体が一般的な金合金ではない可能性がある」と考えるための材料にはなります。
しかし反対に、磁石に付かない=金とはいえません。
磁石へほとんど反応しない金属には、
- 銅
- 銀
- 真鍮
- アルミニウム
- 一部のステンレス
など、さまざまなものがあります。
さらに、金メッキ製品の内部に磁石へ反応しにくい金属が使われていれば、メッキ製品でも磁石に付かないことがあります。
したがって磁石判定は、あくまで素材を確認するための補助的な方法として考える必要があります。
なぜ金は磁石に付きにくい?
一般的な金は、鉄やニッケルのように磁石へ強く引き付けられる性質を持っていません。
K24の純金だけでなく、K18などの金合金についても、一般的なジュエリーでは磁石へ強く反応しないものが多くあります。
そのため、「金かどうか分からないアクセサリーに磁石を近づけてみる」という確認方法が広く知られるようになりました。
ただし、金製品には金以外の金属も含まれます。
K18であれば、一般的には約75%が金で、残り約25%には銀や銅などの割金が使われます。
製品の構造や使用されている金属によっては、一部分だけ反応する場合もあります。
自宅で磁石を使うと何が分かる?
磁石を使って分かるのは、あくまで磁石に強く反応する金属が含まれている可能性です。
たとえば、金色のネックレス全体が磁石へ強く吸い付くような場合には、鉄などの磁性を持つ金属が使われている可能性を考えることができます。
一方で、まったく反応しない場合には、「強い磁性を持つ金属ではなさそうだ」という程度の情報しか得られません。
つまり磁石判定は、本物の金を証明する方法ではなく、明らかに異なる素材を見つけるための参考材料と考える方が適切です。
磁石に付かなければK18?
いいえ。磁石に付かないだけでK18と判断することはできません。
たとえば、金色のアクセサリーには、
- K18
- K14
- 金メッキ
- 金張り
- 真鍮
- その他の合金
などがあります。
これらの中には磁石にほとんど反応しないものもあります。
したがって、磁石に付かない → K18という判定方法は成立しません。
K18かどうかを確認するには、刻印や重量、成分など複数の情報を見る必要があります。
磁石に付いたら金ではない?
これも一概にはいえません。
ジュエリーには、製品本体とは別の金属部品が使われていることがあります。
代表的なのが、ネックレスやブレスレットの留め具です。
留め具の内部には小さなバネなどが使われている場合があり、その部分だけ磁石へ反応することがあります。
つまり、一部分が磁石に反応したから、製品全体が偽物とは限りません。
磁石へ反応した場合には、どの部分が反応しているのかを見ることも重要です。
ネックレスの留め具だけ磁石に付くのはなぜ?
金のネックレスでも、引き輪やクラスプなどの内部には機械的に動かすための部品が入っていることがあります。
その内部部品が磁石へ反応することがあります。
そのため、
ネックレス本体は反応しない→留め具付近だけ反応する
というケースもあります。
このような場合、磁石だけでネックレス全体の素材を判断することはできません。
査定では、チェーン本体と留め具などを含めて確認します。
金メッキでも磁石に付かないことがある?
あります。金メッキは、別の金属で作られた製品の表面へ薄い金の層を施したものです。
内部の金属が磁石に反応する素材であれば磁石へ付くことがありますが、内部が銅や真鍮など磁石へ強く反応しない素材なら、磁石へ付かないことがあります。
つまり、磁石に付かない金色のアクセサリーでも、金メッキという可能性があります。
前回解説した、
- GP
- GF
- K18GP
などの刻印も確認してみましょう。
刻印と磁石はセットで確認した方がいい?
自宅で確認するのであれば、磁石だけを見るよりも、刻印も確認した方が判断材料は増えます。
代表的な金の刻印には、
- K24
- K18
- K14
- 999
- 999.9
- 750
- 585
などがあります。
一方、
- K18GP
- GP
- GF
などは、金メッキや金張りなどを示す場合があります。
ただし、刻印についても絶対ではありません。
古いジュエリーでは刻印が摩耗している場合がありますし、刻印と実際の素材が一致しているか確認が必要な場合もあります。
そのため、刻印+磁石=ある程度の手掛かりにはなりますが、最終的な素材判定にはなりません。
重さで金かどうか分かる?
金は比較的比重の大きな金属です。
そのため、「見た目の大きさに対して重い」ことは金製品を判断するひとつの参考になります。
ただし、ジュエリーには、
- 中空構造
- 宝石
- 異素材
- メッキ
などさまざまな構造があります。
単純に手で持った感覚だけで、「重いから金」と判断することはできません。
比重測定という方法もありますが、形状や宝石の有無などによって正確に測定しにくい品物があります。
自宅でやらない方がよい判定方法
素材を確かめたいからといって、品物を傷付ける方法はおすすめできません。
ヤスリで削る
表面を削れば内部の色が見えることがありますが、ジュエリーそのものを傷付けてしまいます。
特にブランドジュエリーの場合は、製品価値を損なう可能性があります。
強い薬品を使う
金属判定には試薬を利用する方法もありますが、扱い方を誤ると品物を傷めたり、皮膚などへ危険を及ぼしたりする可能性があります。
家庭で無理に行う必要はありません。
火であぶる
金属の種類を確かめる目的で加熱するのも避けましょう。
ジュエリーの変色や変形、宝石・接着部分などの損傷につながる可能性があります。
自宅での確認は、刻印を見る、磁石への反応を軽く確認する程度にとどめる方が安全です。
買取店では金かどうかをどう判断する?
買取店では、ひとつの方法だけで金を判断するとは限りません。
品物に応じて、
- 刻印
- 色や質感
- 重量
- 磁石への反応
- 比重
- X線分析
など、複数の情報を確認します。
特に刻印がない品物や、海外製の見慣れないジュエリーなどでは、必要に応じて分析機器を使用することがあります。
そのため、自宅の磁石判定で分からなかった品物でも査定できる可能性があります。
X線分析器なら金かどうか分かる?
蛍光X線分析装置を使うと、金属表面付近にどのような元素が含まれているかを確認できます。
たとえば、
- 金
- 銀
- プラチナ
- パラジウム
- 銅
などです。
ただし、X線分析も万能ではありません。
一般的な蛍光X線分析は主に表面付近を測定するため、金メッキ製品では表面の金が検出される場合があります。
そのため、磁石だけでも判断しない。X線の数字だけでも判断しない。というのが重要です。
刻印や構造なども含めて総合的に確認します。
よくあるケース
金色の指輪が磁石に付かない
磁石に付かないことだけでは、金とは判断できません。
真鍮など磁石へ強く反応しない別の金属である可能性もあります。
刻印なども確認してみましょう。
K18刻印があり、磁石にも付かない
K18製品である可能性を考える材料にはなります。
ただし、刻印と磁石だけで最終判断するとは限りません。
実際の査定では品物そのものを確認します。
ネックレスの金具だけ磁石に付く
留め具内部のバネなどが反応している可能性があります。
チェーン全体が金ではないと即断する必要はありません。
K18GPなのに磁石に付かない
金メッキの内部素材が磁石へ強く反応しない金属であれば、K18GPでも磁石に付かない場合があります。
磁石に付かないからK18だとは判断できません。
古い指輪で刻印が読めない
磁石にも反応せず、刻印も確認できない場合は、自宅でそれ以上判定しようとせず査定へ持ち込む方法があります。
必要に応じて成分を確認できます。
金かどうか分からない品物を売るときの注意点
自分で金と決めつけない
磁石に付かなくても、本物の金とは限りません。
逆に、一部が磁石に反応しても、金製品ではないと断定できない場合があります。
削ったり分解したりしない
素材を調べるためだけに品物を傷付ける必要はありません。
そのままの状態で査定してもらいましょう。
刻印がなくても捨てない
刻印なしでも金である可能性があります。
古いジュエリーなどは、自己判断で処分しないことが大切です。
メッキ製品と混ざっていてもまとめて持ち込む
遺品整理などでは、K18・金メッキ・真鍮などが混在することがあります。
すべてを自分で仕分ける必要はありません。
素材が分からない品物をまとめて確認してもらう方法もあります。
まとめ|磁石は参考になるが、金の本物判定はできない
金は通常、磁石へ強く引き付けられる金属ではありません。
そのため磁石は、金属を確認するひとつの参考材料になります。
しかし、磁石に付かない=金ではありません。
銅や銀、真鍮など、金以外にも磁石へほとんど反応しない金属はあります。
また、金メッキ製品でも内部素材によっては磁石に付かない場合があります。
反対に、金製のネックレスでも留め具内部の部品など、一部分だけ磁石へ反応することがあります。
そのため、金かどうかを確認するときは、
- 刻印
- 磁石への反応
- 重量
- 品物の構造
- 必要に応じた成分分析
などを総合的に確認することが大切です。
横浜市青葉区・川崎市宮前区周辺で、金・プラチナ・貴金属の査定をご希望の方は買取専門店大吉たまプラーザ店にご相談ください。
刻印がない品物、磁石に付かないけれど素材が分からないアクセサリー、金メッキか本物の金か分からないジュエリーなども、状態を確認したうえで査定いたします。
ご自宅で削ったり分解したりせず、価値が分からない状態のままお気軽にお持ちください。







