インゴットとは、金などの貴金属を鋳型に流し成形されたものです。重さは地金業者にもよりますが1g、5g、10g、20g、50g、100g、200g、300g、500g、1Kgといった具合に分類されています。一般的には「金の延べ棒」「金の延べ板」「ゴールドバー」などと呼ばれることが多いです。
どんな会社がインゴットを作っているのか
LBMA(ロンドン貴金属市場協会)の厳しい基準を満たした会社が作成するインゴットはGDB(グッドデリバリーバー)として認定されます。国内でGDBブランドを持つ地金業者は以下の通りです。
- 三菱マテリアル
- 住友金属鉱山
- 徳力本店
- 石福金属興業
- 田中貴金属工業
- 日本マテリアル
- 三井金属鉱業
- 松田産業
- DOWAホールディングス
- アサヒプリテック
また、インゴットは金だけでなくシルバーやプラチナのインゴットもあります。特にシルバーは単価が安い為、手軽に投資できるのが魅力ですが、その影響もあり1kgの銀のインゴットは品切れ状態が続いています。
インゴットの刻印について
インゴットの刻印は以下のような5つの項目に分かれております。
1:製造番号→インゴット固有の番号です。重複する事はありません。
2:商標→インゴットの製造業者の商標です。
3:重量表示→重量があらかじめ明記されているのがインゴットの特徴です。
4:素材表示→純金の場合、「FINE GOLD」と表示されます。
5:精錬分析者マーク→LBMAの認定検定業者であることの証となる刻印です。
6:品位表示→純度の表記です。インゴットの場合、「999.9」といった表記となります。
インゴットの保管
金商品を現物で保有する場合、その保管については盗難・紛失のリスクがあります。例えば銀行などの貸金庫に保管するにしても保管手数料といったコストも発生する為、特に高額な1kg等のインゴットについては厳重な保管体制が必要となります。
場合によっては5gなどの小さな単位でのインゴットの場合、ペンダントトップにしてファッション感覚で身に着ける方もいらっしゃいます。保管方法で悩まれている方は一度参考にしてみるといいかもしれません。